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胃がんの発生にはピロリ菌が関係しています。
1994年にWHO(世界保健機構)はピロリ菌を“確実な発がん因子”と認定しました。ピロリ菌の感染が長期間に渡って持続すると慢性的に胃炎を引き起こし、その結果、“萎縮”が進行し、胃がんを引き起こしやすい状態を作りだします。
胃潰瘍、十二指腸、胃炎などの患者さんを対象としたわが国の調査では、10年間で胃がんになった人の割合はピロリ菌に感染していない人では0%(280人中0人)、ピロリ菌に感染している人では2.0%(1246人中36人)であったと報告されています。
ピロリ菌に感染していても、除菌治療を行うことで、胃がんが発生する確率を下げることができるといわれています。
ピロリ菌に感染していても症状がないことも多く、気づかずに過ごしている方も多くみられます。
調布市では40歳から49歳の方を対象に公費でピロリ菌の検査をすることができます。(胃がんリスク検査)インターネットで申し込みをすることもできます。血液検査でピロリ菌に感染しているかを判別します。
詳しくはこちらをご覧ください。(調布市のHPへリンクします)
当院でも胃がんリスク検診を受けることができます。ご希望の方はお問合せください。
(Uemura N. et al.: N Engl J Med. 2001 ; 345(11) : 784-9 より作図)