WEB予約ボタン

逆流性食道炎|調布駅徒歩2分の内科・消化器内科 - 調布消化器内科・内視鏡クリニック

逆流性食道炎

Search by disease or symptoms

下記の症状の方は逆流性食道炎の可能性があります。

  • 胸やけ
  • 胸痛
  • 呑酸、ゲップ
  • 吐き気、嘔吐がある
  • のどの違和感
  • 咳やのどの痛み

1.逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは、胃の中で胃液と混ざり合った食べ物や胃液そのものが食道に逆流する病気です。胃液は強い酸性のため、食道に逆流すると、食道の粘膜を刺激して食道の粘膜がただれたり、潰瘍ができたりします。
これまでは高齢者の病気と考えられていましたが、最近では若い人にも増えています。

2.逆流性食道炎の原因

主な原因としては、食道と胃のつなぎめにあたる下部食道括約筋の筋力の低下があげられます。通常は、下部食道括約筋が胃液の逆流を防いでいるのですが、この筋肉が加齢などによってゆるむと、胃の中のものが簡単に食道に戻ってきてしまうのです。 若い人に逆流性食道炎が起こる原因の一つは、「便秘」によって腹圧が高まることです。お腹が張っている時、胃は腸からの圧迫を受け、食道への逆流が起こりやすい状況になるのです。便秘症の人の約10%に逆流性食道炎があると言われています。便秘によって常にお腹が張った状態になると、若い人でも逆流性食道炎が起こりやすいことがわかっています。 脂肪分の多い食事をすると、十二指腸からコレシストキニンというホルモンが分泌され、下部食道括約筋がゆるんだり、胃酸が増えたりします。これは、脂肪がほかの栄養素に比べて消化に負担がかかるからです。そのため、脂肪分の多い食事を好んで食べる人にも、逆流性食道炎が起こりやすくなります。また、アルコールや刺激物の摂取も悪化の一因になります。

3.逆流性食道炎を放置すると‥

逆流性食道炎はつらい症状であるだけでなく、放置すると潰瘍に進行したり、食道狭窄等を起こすことがあります。 薬で良くなっても、症状は繰り返しやすく、慢性化するとバレット食道や、それに伴う食道がんのリスクが上がるため、症状がありましたら消化器専門医を受診することをお勧めします。

4.検査方法

逆流性食道炎であるかどうかを判断するためには、胃カメラ検査が必要です。当院では内視鏡専門医が検査を行います。鎮静剤の使用や経鼻内視鏡にも対応していますので、胃カメラ検査に抵抗がある方もご相談ください。

5.治療方法

① 薬物療法

逆流性食道炎に使用する薬は、「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」「カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)」という胃酸の分泌を抑えるものが第一選択薬となります。
他には胃の動きを改善する薬や漢方薬を使用することがあります。いずれの薬を使用するにしても、患者様の状態に併せて最適と考えられるものを処方します。

② 生活習慣の改善

胃酸が過剰に出てしまわない食生活が重要です。症状がある間は、低脂肪食を心がけ、刺激の強いものや甘いものを控えて、飲酒や喫煙を極力避けるようにします。低脂肪食は胃酸の出過ぎを抑えるだけでなく肥満解消になり、逆流を起こしやすくする腹圧を軽減するためにも役立ちます。
便秘も腹圧を上げてしまうため、適度な運動や食物繊維と水分を積極的にとることをお勧めします。また、食後すぐに横にならない、睡眠時には上半身を少し高くすることなども症状緩和や再発予防に役立ちます。

逆流性食道炎1 逆流性食道炎2