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大腸ポリープというと丸く隆起したものを想像しがちですが、横に薄く広がっていくものがあります。このタイプポリープは側方発育型大腸腫瘍(LST)と呼ばれます。サイズが大きくても深くまで広がっていない(粘膜内にとどまっている)状態であれば、内視鏡治療で根治治療が可能です。
今回の方は70歳代の方です。便潜血陽性をきっかけに当院を受診されました。大腸内視鏡を行ったところ、盲腸に80mm大の側方発育型のポリープを認めました。大きなポリープでしたが、拡大内視鏡で表面構造を観察したところ、粘膜内にとどまる腫瘍と診断しました。内視鏡治療の適応と判断し、高度専門医療機関に紹介させて頂きました。盲腸の病変は内視鏡治療の難易度が高いのですが、紹介先の病院で内視鏡治療(ESD)が行われ、トラブルもなく、退院されています。病理結果は高異型度管状絨毛腺腫との診断で治癒的切除(根治)となっています。