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大腸内視鏡検査の下剤|調布駅徒歩2分の内科・消化器内科 – 調布消化器内科・内視鏡クリニック

大腸内視鏡検査の下剤

今回のテーマは大腸内視鏡検査前の下剤についてです。

まだ検査を受けたことがない方は、「???」「知り合いが薬飲むのがキツかったって言ってたやつか…?」かもしれませんし、検査を受けたことがある方は「あの、マズい薬か!」「あれ飲むのが本当にキツかった!ムリムリ!」と思われる方もいますよね…。あの薬は正式には「腸管洗浄剤」と呼ばれるもので、たくさんの水分で腸内の糞便を押し出す作用があります。大まかに言うと、約2リットルの液体の薬を飲みます。腸の中にある糞便を排出するには、これを飲む必要があります。

当院ではモビプレップ®︎サルプレップ®︎ピコプレップ®︎ニフレック®︎の4種類の下剤を用意しています。それぞれ、味や飲み方に違いがあり、患者様の嗜好やお体の状態に合わせて、薬剤を選んでいます。以前の大腸カメラ検査で、「この腸管洗浄剤が飲めなかった」「吐いてしまった」「気分が悪くなった」…など経験のある方は医師や看護師にご相談ください。

以下それぞれの下剤の特徴をご説明します。

① モビプレップ®︎ 梅ジュースのような酸味と塩味があります。当日朝に薬剤1Lと水またはお茶を500ml飲用します。排泄液がきれいにならなければ、薬剤と水分を追加しますが、おおむね薬剤1Lから1.5L程度できれいになることが多いです。

② サルプレップ®︎ 濃い塩レモンのような味がします。当日朝に薬剤480mlに対して水またはお茶を1000ml飲用します。排泄液の状況で追加しますが、薬剤600〜700mlくらいできれいになることが多いです。モビプレップと比較すると、薬剤と水分の合計量は同じくらいになりますが、薬剤を服用する量は少ないので、「下剤の味は苦手だけど、量が少なければ飲める」という方には適しています。洗浄力にも定評があります。

③ ピコプレップ®︎ オレンジ味です。(昔の粉を溶いて作ったオレンジジュースのような…)この薬剤の特徴は前日夜と当日朝の2回服用するところです。前日の夜に薬剤150mlと水分1250mlを飲用します。当日朝に薬剤150mlと水分750ml飲用します。水分は水、お茶以外にもスポーツドリンクやコーラやサイダーも飲用可能です。薬剤の量も少ないですし、味も比較的飲みやすいです。デメリットとしては若干洗浄力が弱いことと、前日19時くらいまでに服用しなければならないところです。

④ ニフレック®︎ 塩味の強いスポーツドリンクの味がします。薬剤2Lを2時間かけて服用します。長く使われている薬剤です。メリットは腎不全の方にも使えること、飲み方がわかりやすいことです。薬剤を飲む量が多いので味が苦手の方にはすこしつらいかもしれません。

他には院内採用していませんが、ビジクリア®︎マグコロールP®︎もご希望があれば対応しています。

※味に関しては私の主観が入っておりますので、ご了承ください。